こんな話を聞きました。

最近、子供が親を殺すとか、大人が小さな子供を殺すとか、悲惨な事件が続いてますね。

どう感じますか?
どんな育てられ方をしたのか・・・とか、今の世の中はおかしい、とか、マス○ミが騒ぎすぎるんじゃないのか とか。
たしかに、ちょっと前までは、一つの事件が起こってから、次に事件が起こるまでというのは、ある程度、期間があいていて、つまり、今のように頻繁じゃなかったと思います。

なぜ。。。という疑問があります。

だけど、少し、自分を振り返って考えてみてください。
自分が小さい頃、どんなマンガを読んだでしょう。どんなゲームをしたでしょう。どんなドラマや映画を観てきたでしょう。
マンガ、ドラマ、映画、ゲームの中で、悪者をいっぱい倒しましたよね。
ゲームなんて、敵を倒さないと先へ進めないものってたくさんあります。
それに、自分で死にたいって思ったことはないでしょうか。
逆に、あの人さえいなかったら・・・って思ったこともなかったでしょうか。

誰だって、そんな風に思うこと、たくさんあります。
では一体、今までに、どれだけの人が、自分の心の中で殺されてきたか。

今の世の中で起こってることは、全部、過去に、私たちが心の中で思ってきたことが、現実として現れているだけ。。。
心の業。


ものごとの、一つの受け止め方として、自分と人とを切り離さず、こんな風にとらえていくと、「あの人の問題」とその人、ひとりを責めることはできません。
だって、私だって、現実化していないだけで、心の中では、たくさん人を殺してきたのです。
同じ心を持っているってことだと思うのです。
同じ可能性を持っているということだと思うのです。
だから、自分の中の「まごころ」を育てることは、何よりも大事。


「世界全体が幸せにならないうちは、個人の幸せはあり得ない」

宮沢賢治さんは、そういうことを言っているんだと思います。